Monday, August 10, 2015

米国、日本、中国、その他:プロパガンダフィルム

合衆国に住む我々はこれと同じようなフィルムを見て育った。当時、日本人やその他もまた大々的にプロパガンダを行っていたが、それは決して片思いではなかった。

しかし知識と経験を積んだ今、これらの動画を見ると非常に驚くことがある。同じような動画が依然として今日でも作られているのだ。もちろんプロパガンダとして機能している。

動画の最初から13分の所を見てくれ。驚くことに制作者は日本の満州侵攻をムッソリーニやナチなどの隆盛になぞらえている。

制作者は、この動画のターゲットとする視聴者が教養に乏しくだまされやすいことに確信を持っていたに違いない。それは機能した。つまり制作者は視聴者のことをちゃんと知っていたということだ。

今日、中国が工業規模で同様なことをしている。

私が戦争に行く前、カルトを勉強したことがある。カルトの力学を理解することは精神分析のための非常に貴重なツールとなりえる。我々はまさしく文字通りカルトに取り囲まれている。これを読んでいる多くの読者も知らず知らずのうちにカルトのメンバーで、それに気がついていないかもしれない。

誰もがなにかしらのカルトのメンバーか、あるいはその周囲にカルトの友人達がいる。私はあちこち旅行し観察することによってそれに気づいた。

カルトは人間性に対して甚大な影響をおよぼす。ナチは言うに及ばず共産主義者や、9/11の攻撃を準備にかかわった者たち、あるいは日々自爆攻撃をこころみる者など。

全てが悪いカルトというわけでもない。多くが良いことをしている。悪魔ではない。

学者達は際限も無く信仰とカルトの違いについて議論している。しかしその定義は主観的で自分自身の立場で勝手に線引きをしているだけだ。

情報戦争について調査を進めるうちに、ある力学法則を見いだした。

しばしば自分の陣営と対抗する陣営に肩入れするプロパガンダキャンペーンがあるが、それは我々を標的としているプロパガンダ戦争から目をそらさせるためだ。

言うまでも無く、プロパガンダ無しにカルトは存在できない。それらは表裏一体のものだ。

今日、中国は反日本カルトをつくり出し、それを慰安婦の像、博物館、印刷物の大量配布などによって、世界的に広めている。

今日、中国は戦争のための準備としてプロパガンダを実行している。少数の者がそれにはっきりと気付いている。

とにかく、13分の所まで早回ししてくれ。まるで日本がナチのポーランド侵攻と関係があるかのような信じられない飛躍がある。

https://youtu.be/vduOjI_e-RI


USA, Japan, China, more: a REAL propaganda film
Many of us in the United States were raised seeing similar films. Japanese and others also had serious propaganda machines -- this was by no means a one-sided affair. 
But now older with more knowledge and experience, I watch these old films in amazement, knowing that similar films are still released today. And they work.
Fast forward to the 13 minute mark and watch in amazement as the filmmakers somehow blame Japan's invasion of Manchuria on the rise of Mussolini, NAZI invasions, etc. etc. 
The filmmakers must have been incredibly confident that their target audiences were barely literate, gullible fools. Well, it worked, so they judged their audience well.
Today China is doing something similar, on an industrial scale.
Before the wars that I was in, I studied cults for a time. Understanding cult dynamics can be an invaluable tool to keep in your mental kit. We are, quite literally, surrounded by cults, and many people reading this are no doubt members of cults and might not even realize this. 
One of the most important lessons I learned in my study of cults is that the only cult that people cannot see, is the cult they are in. We can readily identify other cults but are oblivious to any cult that sucks us in, or that we are born into. 
Everybody is either a member of some cult, or is surrounded by others who are. I noticed this through much travel and observation. 
Cults make enormous affects on humanity, whether that be from Nazis, communists, or the people who perpetrated the 9/11 attacks and others who commit suicide attacks every day. 
Not that all cults are bad. Many do positive things, not evil. 
Academics argue endlessly about the difference between a religion and a cult. The definitions are subjective and we draw the lines to suit our own positions. 
While studying information wars, I recognize the same dynamic. We can see propaganda campaigns that are waged by others against their own people, but can be blind to propaganda wars that directly target us.
Needless to say, cults cannot exist without propaganda. These things go hand-in-hand.
Today, China is creating an anti-Japan cult and they are spreading this globally using Comfort Women statues, museums, movies, a daily barrage of printed material, and more. 
Today, China is doing this in preparation for war. This much is obvious to a few of us.
Anyway, please fast-forward to the 13 minute mark and watch the incredible leaps, as if Japan had something to do with the Nazi invasion of Poland, and more:





3 comments:

ぽん said...

最初の人々が非難している場面等、この映像の多くは実際の物ではなくエキストラを使って撮影されたプロパガンダ用のものです。
また、27分頃の捕虜?を処刑しているシーンは、日本軍が中国人を射殺しているのではなく、中国の国民党軍が対立していた中国人の共産党員を射殺している場面です。

以下の検証動画の5分頃辺りで、あの映像が実際にはトリミングされているものである事を証明しています。あの映像ではなぜ銃先だけが映っているのか? それは射殺している側の映像が映っては困るからです。

THE FAKE OF NANKING - 1
https://www.youtube.com/watch?v=4LbVeadjSbo

因に、このプロパガンダ映像は有名なビデオゲームの "Call of Duty" のオープニング映像でも未だに使われており、うんざりします。

Call of Duty: World at War Full Cutscenes (HD)
https://www.youtube.com/watch?v=F8vK3mQCT0o

娯楽とはいえ、こういう間違っている危険な事はアメリカ側にも正して欲しい。
プロパガンダに掻き立てられて死ぬのは敵国の人間だけではなく、戦場に行かされるアメリカ人の若者でもあるのです。

そして中国もまた、ずっと昔にアメリカで作られたこのプロパガンダ映像を今でもプロパガンダの為に再利用しているのです。

laughing Salesman said...

空爆シーンや人々が避難しているシーンは、フランク・キャプラのThe Battle of Chinaで使われているシーンですね。

The Battle of China
https://www.youtube.com/watch?v=TIkrgOmsbVY

しかし、何と云っても、当時の宣伝戦で最も強烈な効果をあげたのが、Shanghai Black Saturday Crying Baby Staged Photo でしょう。これは完全な「やらせ」であることが今では証明されていますが、当時、これに騙されて日本に対し敵愾心を燃やした欧米人は多かったはず。

Shanghai Black Saturday Crying Baby Staged Photo
http://www.howitzer.jp/nanking/page05.html

上海戦が国民党軍から仕掛けてきた戦いだということは、ごく最近まで、私も知りませんでした。

「なぜアメリカは対日戦争を仕掛けたのか」(加藤英明著 祥伝社)を読んで「ええっ?!」と驚き、「日中戦争はドイツが仕組んだ」(阿羅健一著 小学館)を読んで、ようやく、その全容が掴めたけれども、1970年代に出版されていた歴史の本を読んでも、全くわからない。

上海戦を知られたら困るわけですよ。誰が困るのかといえば、日本によるシナ侵略史観に立っている連中が困る。上海戦を知られると東京裁判の侵略史観に穴が空いてしまう。

当時のシナがいかにも牧歌的な田園風景に描かれていますが、完全なミスリードです。軍閥混戦、匪賊・馬賊が横行して人殺しや略奪が日常茶飯事、西北大飢饉や華北大飢饉で大量の飢え死にが出ている時代でした。

満州はただの大荒野ですし。孫文らが辛亥革命で排満興漢を謳い、清朝の王族も役人も行き場を失ってしまったので、日本が彼らを引き取って、清がまだ後金を名乗っていた頃の故地に満州国を建国したわけで、これは対ソ防衛・資源確保という日本の国策と利害が一致していた。立憲君主制を重んじる日本が、満州族の頭に溥儀を据えるのも当然。

これに侵略だとインネンをつけて戦さをしかけてきたのがアメリカ。私に言わせると、フランクリン・ルーズベルトこそ大悪人中の大悪人ですよ。東京裁判のインチキ・イカサマぶりを暴かないと、我々は歴史の建て直しができないし、従って、日本民族に未来はないと思いますね。

私個人のブログ「鹿島明(かしま・あきら)の戦史研究室」を開設しました。こちらでは当分、近現代史を扱い、他の人士と交流することを目的に邦文で書きます。このMichael Yon JPには、次回からYon様に読んでもらうつもりで、なるべく英文で書くつもりです。

「戦史研究室」
http://howitzer.at.webry.info/

喪黒福造


laughing Salesman said...

>1970年代に出版されていた歴史の本を読んでも、全くわからない。

次回から英文で書くという言葉を翻すようですが、ここの部分は若い皆さんに分かってもらうために、邦文で、もう少し書きます。

今でこそ私は「南京戦はあったが南京大虐殺はなかった。第二次大戦の勝者はソ連であり、日本もアメリカも負組。フランクリン・ルーズベルト米大統領やジョージ・マーシャル大将こそ特A級の戦犯」と思っていますし、そのことにつき史実をあげて論証できる自信を持っていますが、3~4年ぐらい前までは、私もいわゆる「東京裁判史観」のなかにあり、「南京大虐殺はあった。日中戦争は軍部独走による支那侵略であり、太平洋戦争はその帰結」と思っていました。

否、より正しくは、積極的に「南京大虐殺」や「東京裁判史観」を否定する根拠の持ち合わせがなかったので、そのままにしておいた、という方が正しい。

それでも、ぼんやりながら、なぜ自分がそう思っていたのか? 自分なりにそのルーツを辿ってみると、1970年代(つまり、私の高校・大学時代)に読んだり見たりしたものにあることが分かってきたのです。

例えば、中央公論社の日本の歴史シリーズの第24巻「ファシズムへの道」は完全なマスクス主義史観で書かれていて、満州建国前後の日本の国策について史実に合致しません。第25巻「太平洋戦争」には済南事件も通州事件も上海戦も書いていない。両方とも歴史の図書としては完全な欠陥本です。

これらは今でも文庫本で売っていますが、1970年代には単行本で販売され、当時は「最新の歴史研究が反映した解説書」と考えられていました。ネットのなかった当時は、本屋さんか図書館に行くしか文化的なものに触れる機会はなかったけれども、図書館に行くと、今ではウソと解明されている「南京大虐殺」の写真が数多く閲覧に供されていました。教科書だけなら騙されないが、世の中に出回っている本や写真・解説の大半が「東京裁判史観」に立っていると、日本全体が一種のポチョムキン村のような状況になるので、そこから向け出るのは大変です。今でも8月になるとNHKは終戦特集なるものを組み、「なぜ日本は過ちを犯したのか」と上から目線のスペシャル番組を持ちますが、あれは蒋介石を絶対視して解説している場合が多い。史実を調べれば、蒋介石ほどの野蛮なペテン師はいない、とすぐ気がつく。(このことは、私より5-10歳ぐらい上の「団塊世代」が、いわゆる日教組教育によって、いかに歪んだ歴史を学んでいるかという裏返しでもあります。)

生来の歴史好きから、私は就職後も児島襄の「満州帝国」「日中戦争」なども読んでいたのですが、この作家の欠点として、細部の描写が細かすぎて全体像がぼやける、つまり「木を見て森見ず」ということがあると思います。特に「日中戦争」については、その傾向が顕著で、本人自身が「森の全体像」について分かってない。

私自身も、Clay BlairのThe Forgotten Warを読むまで、戦争には政略・戦略・戦術の3つの側面があるのだ、ということが分からなかった。

もうじき還暦に手が届きそうな年になって、さまざまなマヤカシ・ゴマカシに気がついているのはお恥ずかしい限りですが、近現代史の解明と情報発信に、残る人生を尽くそうと思っています。

喪黒福造